ガルドラ龍神伝―闇龍編―
4


バデリウスの樹海において、葉龍女神ルナの神殿で大冒険をした、四人の元奴隷戦士達。


無事にヒアの妹を救出し、リタ達は一度通った道を辿り、村に戻った。


そこには薪の準備をする魔族達、立派な服を着ている女性の葉龍、そして彼女に仕えていると思わしき魔族達がいる。


「クリカ族長、俺達が妹を助けるために神殿に入ったという報告は、もうお聞きになりましたか?」


ヒアの声に反応して、クリカという名前の女性が、口を開く。


「ええ、もちろん聞いていますよ。


でも、今回のあなたの行動は、妹を想って起こしたこと。


悪霊退治もして下さったことですし、今回のことは大目に見ます。


それに……」


「それに? 何ですか?」


「これは私の推測ですが、葉龍女神ルナは前から、ヒアが神殿に来ることを予測していたのではないかと思います。


ルナ女神は、霊感と同時に、優しい感情も司っていると聞いたことがあります」


「はぁ……」


クリカ族長の言うことは曖昧ではあったけれど、リタ達はなんとか理解しようと努めた。


リタはふと、気になったことを族長に聞いてみた。


「私は砂龍族のリタ。


なぜ、薪の準備をしているのですか?


何か、特別な行事があるのですか?」


リタの質問に対し、族長は笑顔で答える。


族長の話では、今日は彼女の三十回目の誕生日で、ヒアの帰省祝いも兼ねた祝杯をあげるために、薪の準備をしているのだという。


「なるほど。


ついでに、私達三人も参加してよろしいでしょうか?


それぞれ種族が違いますが……」


「もちろん、良いですよ。止める理由なんて、どこにもありませんからね」


クリカ族長はあっさりと許可した。


彼女達は、葉龍族の魔族達を手伝いながら、薪の準備をする。
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