不良狼の一途な溺愛
そ、相思相愛…。
そっか、そうだよね…。
蓮君から“好きだ”って告白されたし、私も…蓮君が好き…。
これって、両想い…ってことだもんね…。
ひゃああっ…!!
改めて実感したところで、心をくすぐるような嬉しさが駆け巡る。
照れくさい気持ちも混じって、顔から湯気が吹き出しそうだ。
「柚ちゃん、顔が真っ赤になってる。可愛いなー。」
「陸都君ってば、何言ってるの!私の顔、あまり見なくていいから…。」
私はアタフタしながら、ご飯を口へと運んでいると、比嘉原君がクスッと笑った。
「蓮のヤツ、御苅さんの可愛い表情が見れなくてヤキモキしてるかもね。」
「そ、そんなことはないと思うけど…」
「大いにあるって。御苅さんへの独占欲は相当だからね…。月曜日が待ち遠しくてたまらないはずだよ。」
比嘉原君の微笑ましい笑顔に、ますます私の体温は上昇してしまった。