これを運命とするならば





「―――あれ。椿ちゃんお肌つやつやじゃん。彼氏できた?」


それから数日後、いつものように私も正臣さんが仕事をしていると、いつものように狭川さんがやってきた。


その言葉に反応したのは私だけじゃない。
眼帯で片目を隠してはいるけど、正臣さんがものすごい剣幕で狭川さんをにらみつけている。



「…仕事に戻れ」


「…?なんで三柴がキレてんの?」


にやにやしながらそう返す狭川さんはどうやら確信犯のよう。



「いや〜、でもその彼氏が大したことない奴だったら俺が奪っちゃおうかなぁ」





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