これを運命とするならば





息も絶え絶えで私に電話をしてきた三柴さん。
話を聞くと、朝起きたらすでにこの状態だったらしい。



『椿しか、頼れない…』


珍しく弱々しい声に私も絆されてしまう。悲しいことに特に予定のない三連休だったのでいよいよ断れない。



「わかりました。…今から行きますよ」


私がそう答えると、三柴さんは心底申し訳なさそうに場所を伝えてきた。






「…なんてこった」


電話を切った私は頭を抱えてそうぼやくと、身支度を始めるのだった。





< 69 / 105 >

この作品をシェア

pagetop