これを運命とするならば
息も絶え絶えで私に電話をしてきた三柴さん。
話を聞くと、朝起きたらすでにこの状態だったらしい。
『椿しか、頼れない…』
珍しく弱々しい声に私も絆されてしまう。悲しいことに特に予定のない三連休だったのでいよいよ断れない。
「わかりました。…今から行きますよ」
私がそう答えると、三柴さんは心底申し訳なさそうに場所を伝えてきた。
「…なんてこった」
電話を切った私は頭を抱えてそうぼやくと、身支度を始めるのだった。