これを運命とするならば
わずかに震える手でスプーンを握ると、食べやすい量のお粥をすくいふぅふぅと冷ましてから三柴さんの口元に運ぶ。
ぱくりとスプーンを口に含むと、少し目を細めて咀嚼を始めるその姿には普段の三柴さんの面影ゼロだ。
お腹が空くことは空いていたらしく、もっともっととせがむ様子で口を開けているのを見て私はつい笑ってしまった。
「―――なんだよ」
「あ、すみません………普段と違うからなんだかおかしくて」
そう言うと少し恥ずかしくなったのかそっぽを向いてしまった。
「あぁもう、もう少しなんだから全部食べましょうよ。薬飲んで寝ればだいぶ楽になりますよ?」
そう言ってラスト何口分かの一をすくった頃には、なんでもなかったようにされるがままお粥を食べてくれた。