俺様王子は運命の人。
「え?あたしのため?」
「ヒロはまゆに本気で惚れた。だから・・・」
「でも、汚いことには変わりないしょ。」
涼介は織乃の話に水をさした。
「そうだね。でも、本気ってことだけはわかってほしい。」
織乃はそれだけ言うと自分の席へ戻って行った。
「まゆ、アメリカの思い出話聞かせてやる!!」
「・・・うん」
涼介の声も届かなかった_。
真剣な顔の北山先輩。
不機嫌な顔の北山先輩。
あたしだけに見えた辛そうな顔の北山先輩。