君のための嘘
仲見世を歩き色々な店を冷やかしながら歩く夏帆は楽しかった。


日曜日で混雑している仲見世通りは色々な国の人々がいる。


人形焼きを焼いている店前に立ち止まった夏帆。


可愛いな……もったいなくて食べられない。


そう言おうと後ろに向くと、ラルフの姿がない。


「ラル……」


人形焼きのお店の前で夏帆は実演に魅入ってしまい、気づくとラルフが見当たらなくなっていた。


「ラルフっ!?」


はぐれちゃった!


夏帆は人形焼きの店を離れ、辺りに視線を彷徨わせるが長身の淡いブラウンの髪は見えない。


「ラルフ!」


叫ぶとすぐ近くにいた男性はうるさかったようで夏帆はギロリと睨まれる。



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