君のための嘘
『ふたりで大丈夫だった?』
『ええ……でも、私にきつくなんて無理だわ……』


侑弥さんが聞いて、美由紀さんはそう言っていた。


なんだろう……。


きつくなんて無理……。


何か私の知らないことが起こっているみたいな感じを受ける。


「夏帆ちゃん?」


最後のお皿をセンターテーブルから運び終えたラルフが呼ぶ。


「ラルフ……」


「どうしたの?手が止まっているよ? また考え事かな?」


「あ……」


夏帆は水を出しっぱなしで考え込んでいた事に気づいた。



< 201 / 521 >

この作品をシェア

pagetop