君のための嘘
ラルフのキスを受け入れるように薄く開いた唇に舌を押し入れる。


「んんっ……」


初めての深いキスに、夏帆は口を閉じようとしてしまいそうになる。


「いい子だ。もっと口を開いて」


言うと、従順に開く夏帆の唇をラルフは堪能し始める。


舌は夏帆の唇を何度も吸い上げ、口腔を探っていく。


やがて夏帆の舌はラルフの舌で絡め取られ、じゅく、と音が立つ。


夏帆に深いキスをしながら、ラルフの頭では今すぐ止めるんだと、言っている。


「ラ……ル……」


「クッ……今なら止められる……拒絶するんだ。夏帆ちゃん」


夏帆の顎を指で押さえ、ラルフは耳元で囁くように言った。


「……止めたくない。抱いて欲しい」


美由紀さんを抱くみたいに……代わりでもいい……抱いて欲しい。


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