君のための嘘
「ロスで離れた場所から友人たちと一緒に居る君を見た時、飾らない君は僕には新鮮で君の人柄を良く知りたいと思った でも、今になって僕が死んだ後に財産を譲ればよかったと後悔している 興味本位に君を日本へ呼んだことを後悔している」


「私も……ラルフの存在を知らなかったらどんなに楽だっただろう……そう思う。けれど、もうだめなの 私達は出会ってしまったの 私の気持ちはラルフにだって止められない……」


「夏帆ちゃん……辛い思いをさせてしまってごめんね それから……僕を愛してくれてありがとう」


再びラルフは夏帆のキスを求め、唇が押し重なる。


「んっ……」


舌が絡め取られ、お互いが夢中になって求めあうキスだった。



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