君のための嘘
「おばあ様、座ってください」


ラルフは祖母にソファを勧めた。


「夏帆ちゃんも」


夏帆は不安そうにラルフと祖母を交互に見ている。


その瞳は今にも涙が零れ落ちそうだ。


言われた夏帆はおずおずとソファに腰を下ろした。


その横にラルフも座り、夏帆の手を握ってやる。


「早く言いなさい この本は何でもないんでしょう?夏帆さんの養母の具合が悪いと聞きました その方がご病気なのでしょう?」


「……違います 心臓病を患っているのは僕なんです」


「嘘を言うのではありません!」


祖母は声を荒げた。


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