君のための嘘
「ラルフ……」


夏帆は指をラルフの頬に滑らすと、顔を近づけた。


お互いが確認し合うような、啄むようなキスを重ねあう。


「んっ……」


「何も考えないこと、いいね?」


舌を絡め、吸った後、ラルフの甘いブラウンの眼差しは、夏帆の目を覗き込まれる。


「……一つだけ言わせて……無理は……しないでね?」


ラルフは分かったと言うように、夏帆を力強く抱きしめ、シーツの上に横たわらせた。


ゆっくりとパジャマのボタンを外されるたびに、夏帆の心臓はドクドクと暴れはじめた。


ラルフの指にも伝わりそうなほどだ。


ラルフに触れられるのは、初めてじゃないのにっ。


< 463 / 521 >

この作品をシェア

pagetop