君のための嘘
「もっといきんで!」
助産師が分娩台で痛みに苦しむ夏帆に言う。
夏帆は襲いかかる痛みに耐えていた。
「ううっ……あ!あああ――――っ!」
ラルフ……助けて……。
あなたに側にいて欲しいのに……。
女医と助産師の相談している声が聞こえてくる。
「帝王切開に……」
女医はなかなか赤ん坊を産めない夏帆を心配した。
陣痛から15時間以上経っていた。
夏帆の赤ちゃんを産む力が弱っていた。
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