君のための嘘
一方、日本で待つ夏帆は、手術が成功したと、連絡を受けるまで生きた心地がしなかった。


不安で連絡を受けるまで、自分の心臓が止まって死んでしまうのではないかと思っていたくらいに。


無事手術が成功したと侑弥から連絡を受けた時には、喜びで声にならなかった。


それでも、ラルフと話すまでは、電話がかかって来て最悪の知らせを受けるのではないかと、不安だった。


やがて、ラルフと話が出来た時には、夏帆は頷くばかりで何も話せなかった。


やっと安心できた。


手術を受けたばかりなのに、早く日本へ帰りたいと言うラルフに夏帆は大丈夫だから、十分にリハビリを受けてきてほしいと伝えた。


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