俺様君の彼女ちゃんっ!
「ごめん、ごめん。でも本当羨ましいわ…」




「わかる~いいなぁリナ」




中学校卒業してからすぐ付き合ったというリナ。



その愛しのお相手は隣の隣のクラスの将史君。



会ったことも話したこともないけど私とハルの中ではマサかまーくんと呼んでいる。




「あっそうだ!最近スイーツカフェできたの知ってる?」




どんどん会話の内容が変わっていく私たち。




次の話題はリナの新しくできたカフェの話。




「あっ知ってるよ。なんでっけ?名前は忘れたけど駅前のでしょ?」




「そうそう!今日の放課後にいってみようよ!」




新しくできたスイーツカフェ…。




駅前の…。




「あれ?確かあそこってチケットなきゃはいれないんじゃなかった?」



2人の情報をもとに頭のおくから引き出した私の情報。



その情報を提供したあとハルは苦い顔をした。


その隣にさっきより増しのニマニマのリナ。



「じゃっじゃーん!スイーツカフェ“シフォン”の限定チケットでーす!」



ニッコニコのリナの手元にはシフォンと書かれた紙。



「そうだ!シフォンだよそのお店の名前…ってどうしたの?このチケット取るの大変なんでしょ?」



リナが持ってるシフォンってカフェのチケットは超がつくほどの人気でチケット制なんだけど、とるのが難しいって言われてる。



そんな珍しいチケットを持ってるんだから驚くのは当然だよね。



「なんかね、パパの会社のお客さんからもらったんだって!ね?行くよね?」



目の前に有名カフェのチケットがあるんだから返事はもちろん。




「「行きます!!」」



ってことで。




行くことになった。






< 2 / 51 >

この作品をシェア

pagetop