君への愛をこめて

chapter 1

ファミレスにて

「それでさー、わたしまた浮気がバレちゃって別れちゃったんだよね〜」




きみはいつもこんな感じ



「おい、またかよ」

「うん、でねでね、浮気してた相手なんだけどね〜、そっちともケンカになって結局そっちとも別れちゃったさー」


今回は二週間か…
よくもった方だ




「そっか、じゃあまたフリーになっちゃったね」

でもきみはすぐに新しい男をみつける

ほんとすぐに


「うん、ほんと最悪だよね〜、」





「ああそうだな、すぐみつかるといいな」



「うん…、もうこんな時間か〜そろそろでよっか〜」

おれはドキッとする

「うん、そーだね、」




いつもここからの瞬間はドキドキする



「あっわたしここのお金だしとくね〜」

きた、


「ひろくんこのあと運転してね〜」


おれは動揺をみせないようにやさしく言う

「おぅ、いいよ〜」

君の車を俺が運転する
それだけの意味じゃない…

このドライブの行く先

それが決まった