【十の瞳】



その次は、【八野真綾】と名乗る女性だった。


さっき、必死にメモをとっていたおばさんだ。
 

彼女は、ひっつめ髪に、ほとんど三角形みたいな鋭利な形の眼鏡をかけ、焦げ茶色のスーツを纏っていた。


胸元のコサージュがおしゃれ感をアピールしているが、正直全体的に時代遅れといった感じだった。


(根拠:肩パットの量etc.……)


イメージ的に、どこかの先生なのかな……、とも思ったが、


しかし彼女の眼差しはギンギンに熱く、勝利への道に燃えているようだった。


実際、喋ったのもそんな感じの内容だった。


つんと、気取ってはいたけど。
 


反対側の席の番になった。


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