【十の瞳】



館内をいくら探しても、マスターはどこにもいなかった。
 

ちなみにマスターの捜索の途中、平三郎にあてがわれた部屋に行ったメンバーは、


彼の残りの『パーツ』――両手、両脚が、無造作に転がっているのを発見する羽目になった。
 

ただし首だけは、見付からなかったという……。



まず、「鬼姫の祟りだ」と、グースが騒いだ。



それを、えどがぁさんが「祟りで人は死なないよ」と諌めた。


「これは、立派な殺人事件だ……」


「で、で、でもですねぇ? 


塚が壊れてると言われたのは、えどがぁ氏じゃないですか!」


パニックを起こし、大きな体を揺らしてぶるんぶるん暴れるグースをよそに、


空気を読まない蝶子が、「祟りってなぁに?」と言った。



「あ、そっか……蝶子さんは、昨日の夜、この話聞かなかったんですよね」



「俺も知らねえよ」
 

ファニーペインが言った。


「……てか、俺、昨日の夜の事、何も覚えてねーんだけど……」
 


確かに結構早い段階から、彼は酔い潰れていたな、と思い出す。
 

< 43 / 150 >

この作品をシェア

pagetop