【十の瞳】



ふと、全員からじっとりとした、嫌な匂いがする気がした。


蒸し暑い、あの惨劇の部屋に入ったせいかもしれない。
 

急に、気持ち悪くなった。
 

一刻も早く、シャワーが浴びたい。
 

僕が席を立つと、何人か、同じように部屋に戻ってしまった。


えどがぁさんも、止めない。


というか、彼も真白な顔をしていた。


具合が悪そうだ。


「あれ」を、間近で見てしまったからか……。
 



僕は、このままシャワーを浴びるつもりだった。
 

この洋館には大浴場もあり、二十四時間自由に使えるようになっていると藤浦さんから説明を受けていた。


だが、そんなゆったりとした気分にはなれなかったので、自室に向った。


部屋には、それぞれシャワーが備え付けられている。



< 46 / 150 >

この作品をシェア

pagetop