会いたい君へ
コウキが酒をつぐ。

あたしは何をすればいんだろう。
とりあえず笑顔を作る。


隣にさっきあたしたちを出迎えた女の人が座った。

やっぱり奥さんだったんだ。
雰囲気というかオーラが違う。
まるで岩下志麻みたい。

何でも映画と比べたがるあたし…素人だな。

「お嬢さんは何歳なんですか?」

「あっ、24歳です」

「そう。若くて羨ましいわ」

「いいえ…」

ホント緊張するなぁ…。

高級クラブのママさんみたい。

「遠慮なさらずに召し上がって」

「すみません。ありがとうございます」

本当はこんな料理一生食べれないから、がっついてでも食べたいのに箸が進まない。

コウキの前に恥じる事もできないしな。
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