愛しき人
定時になり、みんな帰る支度をはじめていた・・・

家族のもとに、彼彼女の元に行くために・・・・

でも、私は残業をしていた。私にとって残業をすることが彼と一緒にいられるところだから・・・・

「課長。お先です・・・・」

どんどん、帰っていき、エリ先輩も私を心配しながら帰って行った。

夜の21時を過ぎると、課内には私と俊哉だけとなっていた。

『課長、コーヒーどうぞ』

「おっ。ありがとうって二人きりなんだから、課長はやめろよ。みさき」

『ごめん。ここで、コーヒーを入れるとついね・・・仕事はどう?まだかかりそう?』

「どうだな。このコーヒー飲み終わったら帰ろうか・・」

『ごめんなさん。余計なことして』

「ちがうよ。美咲がコーヒー出してくれてなければ、きっとまだやっていた。みさきも知ってるでしょ。おれの仕事馬鹿・・・」

『でも、仕事している俊哉も、二人でいる俊哉も大好きっ。  チュッ』

「美咲・・・大胆だな・・・チュッ   もう帰る・・・」

『ごめんなさん。怒った??』

「ちがう…美咲がほしくなった・・・」

『もう・・・・』

「帰ろう・・・」


二人で、食事をして帰った・・・私のアパートのほうへ・・・

そして、愛し合った・・・・・

< 110 / 149 >

この作品をシェア

pagetop