Beautiful Butterfly
――激しかった夜は静かに開け
そして同じベッドで朝を迎える。
ザーザーと、雨はまだやむことを知らず
僕はその音を聴きながら
スヤスヤと寝息を立てる花音の寝顔を、見つめていた。
とても幸せそうな、寝顔だ。
至福の時の中にいるような、穏やかで美しい寝顔だった。
昨夜のキミはまるで娼婦のように、妖しい瞳で僕を誘っていたのに
それがまるで嘘のように、今のキミの寝顔は天使。