Beautiful Butterfly
「わかるだろ?花音。」


僕の下で揺れるキミの耳に

僕の声は果たして、届いているのだろうか。



「こんなにも僕は、キミのことを僕でいっぱいにしたいんだ。」



キミはただ、至福の快楽に喘ぎ続け


そして、涙を流しながら欲望の海の中へと沈んでいく。



「キミのいう嫉妬と、僕のそれは違う。全然違う。」



キミが悦びの声をあげるたびに

切なくなるのはなぜなのだろうか……。


嬉しいはずなのに

どうしても、切なくなるんだ。

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