Beautiful Butterfly

――小さなビニール傘の中に、肩を寄せ合いながら入り

花音が水たまりに足を踏み入れないように、気をつけながら

駅までの道を歩いた。



日曜日の午後は、とても穏やかだ。


連日続く雨のせいで、休日にしては人が少ないように思う。



空いた電車に乗り込んで、僕たちは手を固く握りしめあったまま水族館へと向かった。

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