初デートは二人きりで?
「なんなの?俺の理性、崩したいの?」


「はぁ…。………は?」


「…今の状況わかってる?…雪乃ちゃん」




気づいた時には、時既に遅し。


相槌を打っている間に更に近づいてきたのか、いつの間にか少しだけあった距離も埋められていて。


先輩が動くのに合わせて私も移動していたのか、真ん中に座っていたはずの体は、もう壁に当たっている。



そして先輩が顔をあげたと同時に、私の顔の横に置かれた手。



顔に熱が集中するのを感じると、先輩が目の前で、にっこりと微笑んだ。



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