初デートは二人きりで?
「だから読んでないわ、アホ。お前自分の顔、鏡で見てみぃ。考えてることダダ洩れやわ」


「鏡なら毎日見てるわよ。てか何回アホって言えばすむの?アンタ、バカ?」


「…少なくともおまえよりは賢いつもりやけど?アホにアホ言うて何が悪いねん」


「誰がアホですって?この変態大馬鹿野郎」


「あ?誰が変態や…」



「はーい、ストーーップ!!」




安西といつものような言い合いを続けていると、さゆりの明るい声がそれを遮った。



「痴話喧嘩は後にしてねー。もうすぐ二人が降りるからっ」


「…おい、さゆり。どこが痴話喧嘩やねん」


「えー?だって二人ともお似合いじゃーん」


「「誰がコイツなんかと!!!」」




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