詩より長く          小説よりも短い綴り
おやすみ
君が持つ
その翼を
傷つけたのなら
僕には
その傷を
治す薬はないけれど
僕が優しく
傷を癒してあげる
だから
泣かないでいて

遠くにいても
きっと
君を探して
ずっと
そばで見守るから
だから
あきらめないでいて

傷ついた翼が
いつか
もとどおりになったら
また太陽に向かって
羽ばたけばいい

なぜなら
君は
大空の下(もと)で輝く
君の一番の光を
知っているから

時間が流れない時などない
明日(あす)が来ない今日などない

だから
飛べるさ

だから
おやすみ
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