3つのナイトメアー
憫に思った。そして、華代の相手と比べて、全ての点で格上の冬彦を虜にした
自分の魅力を実感し、幸福をかみしめた。
見合いから僅か半年後、恭子は都内の一流ホテルで結婚式を挙げた。父の貴
之も出席してくれた。幸福の絶頂にいる恭子は、もはやなんのわだかまりもな
く父に接することができた。しかし、何年ぶりかで見た父の表情が、あまりに
暗くやつれていることに驚いた恭子は、思わず詰め寄って尋ねた。
「パパ、大分痩せたみたい。可南子さんは、ちゃんとパパの世話をしてくれて
るの?」
「ああ、よくやってくれてるよ。心配ない。ずっと忙しかったから少し疲れが
溜まってるだけだよ。もう年かな。それより、恭子、今日は最高に綺麗だ。こ
んな素敵な花嫁さん、見たことがないぞ。本当におめでとう。それと、これま
でのこと、許して欲しい」