3つのナイトメアー


祠に行ったら願いが叶うなんて、出まかせに決まってるじゃないの。でも馬鹿


なあんたは、まんまと引っ掛かった。あんたが夜中にこっそり出て行って又戻


って来たのを、私は布団の中で寝たふりをしながら見てた。私はあの辺では優


等生で通ってたから、大人達からの受けが良くてね。不良を手慣つけるのなん


てお手の物だった。あいつらに、都会育ちのこまっちゃくれた女の子が、夜中


に祠にやってくるから好きにしていいって言ったら、生唾のんで二つ返事で引


き受けたわ。後で聞いたら、あんた、すごい反撃して逃げたっていうじゃない


の。田舎のごろつき相手に、お嬢様のあんたがねえ。恐れ入ったわ」


 恭子は、頬を紅潮させ、唇をわなわなと震わせながら、精一杯に抗議した。


「酷い! 華ちゃん、なんの恨みがあって。ずっと華ちゃんだけは信頼してた


のに」


「信頼ですってえ~! あんたは、その信頼するいとこの子供と平気で寝るこ


とができる
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