3つのナイトメアー
もらったの。お友達も大歓迎だそうだから、ご一緒しない? 一週間後の午
後からなんだけど、ご都合はどうかしら?」
途端、美樹の目は輝いた。大手企業に勤める夫からは、サラリーマンの平
均家庭以上の生活費をもらっているから、日本製のそこそこのブランドの洋
服なら買える。しかし、シャンネルとなると話は別だ。普段美樹が着ている
物より、ゼロが一つ多いのだ。店のショーウインドウの前を、羨望の視線を
送りつつ通り過ぎるだけだった。
「すご~い。麻衣さん、あの店の常連さんだったんですね。さすが、ベンチ
ャー企業の社長の奥様。私、一度あのお店に入ってみたかったの。でも、お
買い物は出来ないわ。買う気もないのに連いて行って、ご迷惑じゃないかし
ら?」
「大丈夫よ。私はお買い物をするつもりだから。向こうも宣伝になるから、
付き添い客は多いほど喜ぶのよ。綺麗なお洋服を見て目の