シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
鳶色の髪。
鳶色の瞳。
そこには白皙の美青年が居た。
玲くんだ。
「何で、玲くん…泣いているの?」
あたしは困ってしまって、端麗な顔を覗き込んだ。
少し…思考が変な処にトリップしてしまっていたみたい。
気がついたら、玲くんがあたしを抱きしめながら嗚咽を漏らしていた。
「何か、哀しいことでもあったの?」
そう首を傾げると、玲くんは…
驚いたように鳶色の瞳を大きくして、そして益々哀しみの籠もった目をあたしに向けたんだ。
「ごめん…」
それは一体何に向けられたのか。
「本当にごめん…」
こんなに泣きながら謝られても、意味が判らないんだけれど。
そう言って苦笑したら、
「芹霞――
僕が…いるからね」
切なさと真剣さを半々に混ぜたような顔で玲くんが言った。
「うん?」
「僕が…君の隣に立つ」
「うん?」
「今度は僕が…君を守る。
どんなことをしても!!!」
そしてくるりと身体を半回転し、言ったんだ。
後ろに立っている、集団に。