覆される都市伝説
マミヤもまた、苦笑する。

そこへ音楽が聞こえてきた。

「おっと、私のケータイだ。少し席を外す」

「あいよ」

「分かった」

ハズミとマミヤに見送られながら、マカは寝室へと行った。

「ナナオ、どの服が良い? 好みに合っていないかもしれないが、とりあえずは着ていてくれ」

「うっうん…」

マミヤのススメで、わたしは服をいろいろと見た。

メイド服に浴衣、夏物のワンピース…がそれぞれ3着ずつの、合計9着。

「マカが着やすい物が好きだから、そういう服を持ってきたんだ。好みがあったら言ってよ。次からは合うようなの持ってくるからさ」

ハズミは人なつこい笑みを浮かべた。

「うっうん、ありがとう。…ところで二人に聞きたいことがあるんだけど」
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