覆される都市伝説
「ここはウチの血族の所有しているマンションでしてね。普通のマンションとは違うんですよ」

ソウマさんが苦笑しながらやって来た。

大皿に買ってきた食品を載せて。

「ソウマ、ラムネは?」

「はいはい」

マカはラムネも買っていた。

ソウマさんから受け取り、二人で開けた。

「んじゃ、ナナオ」

マカがビンを持ち上げたので、わたしも同じようにする。

「乾杯」

「ふふっ。乾杯」

ビンが触れ合った瞬間、夜空に花火がうち上がった。

 ひゅるるる…ドォーン!

「わあ!」

「おっ。始まったな」

マカの言った通り、ここから花火は良く見えた。

次から次へと上がっていく中、マカは花火を見つつ屋台で買った食品を食べていく。

気付けば半分以上も減っていた。

「わっ!? もうこんなに食べたの?」
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