1/3の微妙なカンケイ
「じゃあ・・・タクトが女で、あたしが男だったら」

必死で、考えた答え。

でも、タクトは、苦しそうな表情を浮かべた。

あたしの腕を取って、無理やり自分の体重の一部を託して立ち上がると、あたしを抱きしめた。

「それ、ダメ」

奏ちゃんより細身で、小柄で、このまま、背の高い女の子にしても、いいんじゃないか。

そんな体格なんだって、初めて体感した。
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