1/3の微妙なカンケイ
ちょっと声に力が戻る。

そして、

「だから、さっさと行きやがれ!」

くるりと背中を回されて、玄関のほうへ向かされる。

やっぱり、タクトは、タクトだ。

あたしは、しぶしぶ靴を履いて、外へ出る。

ガチャリとこれみよがしに音を立てて、中から鍵がかけられる。

後戻り、できません。ってか。

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