1/3の微妙なカンケイ
思ってると、また、音がして、ドアが開いた。

「行かなかったら、お前のこと、バラすからな」

あたしを睨みつけながら、口元にステキな笑みを貼り付けて。

言うだけ言って、また、ドアが閉ざされる。

バラすって。

『あたしだって、バラしてやる』

とは、冗談でも言えない。

…帰りたい。

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