1/3の微妙なカンケイ
正確には、蹴られてはないけど。

「誤解?」

奏ちゃんは、温和な笑いを浮かべてる。

あたしもタクトも、ごちゃごちゃの想いを、友情に無理やりねじ込んで耐えてるのに。

何で奏ちゃんだけ、こんなに涼しげに笑ってるんだ。

奏ちゃんは、何も悪くないんだけど。

「あがれば?」

あたしは奏ちゃんと同じ位置にたどりつく。

「奏ちゃん?」

手招く。
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