1/3の微妙なカンケイ
・・・いやだ。

完全に気落ちして、コテージを出た。

「おそかったね」

いきなり奏ちゃんが表われた。

言いながら、すでに、あたしの格好をしっかりと見ている。

はっ、恥ずかしい。

恥ずかしすぎて、喋れない。

「そんな気がしたんだ。悠里の母上、とんでもない水着用意して、悠里に着せよ

うとか思ってるんじゃないかって」

さすが、奏ちゃん。母のこと、よくお見通しだ。

「よかったら、これ、着る?」

言って、自分の着ているラッシュガードを引っ張ってみせる。

「うん、着る。ありが・・」

「それとも、その格好で何人ヤラレるか試してみる?」

ニッとか笑う、奏ちゃん。

イヤイヤ。

あたしはふるふると、頭をよこに振る。

「・・・だ、ろうな。悠里がそういうタイプだったら、今頃モテまくってるよな」

言いながら、ラッシュガードを脱ぐ。
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