先輩のボタン【卒業記念ショートストーリー】



先輩は私を知らない。


私のこの気持ちも、私の存在も知らない。





でも、


諦めることなんてできるわけがない。





先輩を好きになって、


私は毎日が輝いてるから。




先輩に会える昼休みの食堂。


先輩がいつも座る廊下。


先輩が見つめるもの全てが好きだった。


先輩が触れた場所全てが特別だった。




先輩一色だったんだ、私の高校生活。









< 8 / 34 >

この作品をシェア

pagetop