出会い系DE愛
私も過去形で答えた。



これが最後の逢瀬だと解っていたからだ。



この人の空気を感じていられるのも、あとわずかな時間しか残っていない。



砂時計の砂が滑り落ちるのを、手で受け止めたい気分だった。



砂時計を何度もさかさまにして、この人との時間を永遠にしたいと思っていた。

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