一途愛
恋の難問
「宿題がまだ 残ってる~~。」

大量に出された宿題は いつも暇な私は
あっという間に終わらせているところだけど
今年の冬休みは 龍という恋の難問が多くて
それところではなかった。


「そういうのは さっさと終わらせないとな。
俺は冬休み前にとりあえず終わらせた。」

「さすが家庭教師する人は違うね。」

「ふふふ・・・。今までやったことなかったけどね。
これからは人並みに頑張ることにした。」

「それだけできれば 大したものだよ~~
あ~~~もう これは大変~~。」

「なんかあったら写させてやるよ。
ちょうど俺も明日からバイト始まるからさ。
姫もニ三日集中したら 終わるだろ?」

「バイト始まるんだ。とうとう~~。」

「いっぱい稼いで 温泉行くぞ。」

「キャ~~うんうん 頑張ってね。」


寝る前に来る 龍からの電話。
さっきまで会ってたのに・・・・
電話の声が新鮮で……。

電話を切って 鏡に向かう。


「きれいにな~~れ きれいにな~~れ~~。」

お風呂上がりの顔に 乳液をつけた。

「腹筋して寝なくちゃ~~。」

宿題よりも 自分磨きに 切羽詰まっている私だった。
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