一途愛
「バイト代がたまったから 春休みにでも
温泉に行こう。」

私は天国に登ってしまいそうなくらい嬉しかった。

「俺 登別に行ってみたいな。
小さい頃 一度だけかな 家族で行ったの。」

「そうなんだ。行こう行こう~~。」

「まだ…バイクは無理かな。」

「無理だよ。汽車で行こうよ~~。
私が行程表作るから 安心して~~~。」


「まかせたよ~~。じゃあこれから稼いでくるから。」

龍の後姿に 

「バイト先の子ってどんな子?」そう聞いた。
聞こえない声で・・・・。


ほんとはすごく気になってるけど……
今はとっても幸せだから
くだらないことにもう 振りまわされないって
そう誓ったんだ。

強くなる・・・・


自分を好きになってきたんだもん。
もっともっと好きになって
そんなちっこいことに 不安になるのもう
卒業しなくちゃ。


龍がいつもいる



それが私の安心だから・・・・・。


龍を信じて……自分を好きになろう……。
< 208 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop