一途愛
次の日の朝 いつもの朝の教室。

私は少しでもここにいる時間を減らしたくて
いつもギリギリに教室に入る。

教室に入るまでにも 運が悪ければ
コソコソ ヒソヒソ そんな声が聞こえている。
今までは それも慣れっこになっていたけど

今日の私は違った。

その声がやけに耳につくのは……


隣の席に 宗方がいることだった。


宗方がいつか…みんなと同じになってしまうのが…
怖くて…悲しかった。

期待しない

そう誓っていても 昨日 宗方と一緒に過ごした時間が
私にとって最高な時間だったから……


私のこと嫌いにならないで…

そう願っている自分が 辛くて仕方がなかった。



「宗方くんって龍って言うの?これから龍って呼んでいい?」

クラスでも美人でイケイケの美里が
宗方の前に立った。

宗方は無視して首をぐるっと回した。

「ね…龍でいい?うちら今日カラオケ行くんだけど
龍も一緒に行かない?」

宗方がイケメンなのは いくら私が女と思われてなくても
よくわかっていた。
女子が色めき立つのは 納得できる。


宗方も 美里のお色気に…かなわないのかな…。

「できれば名字で呼んでくれる?」

宗方はそう言うと早速私の席に 自分の席をつけた。
< 40 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop