一途愛
「どけや!!」
龍の声に 女子が散らばった。
乱暴に机にカバンを投げつけて 龍は美里を睨みつけた。
「お おはよう。」美里が決め顔で挨拶すると
「邪魔だ。」と龍が言った。
美里はおもしろくない顔をして慌てて席から離れた。
私は龍の顔を見れなかった。
普通・・・普通・・・
目が合ったら自分からニヤリとしてしまいそうで……。
調子こくなって くぎも刺されたし……。
「英語 単元テストするって 英語の教科書見せて一瞬。」
私は龍を見ないで教科書を渡した。
少しして教科書を返してきた。
『三時半に向こう側のコンビニんとこ。
読んだら消せよ。』
嬉しかった。
消しゴムでゴシゴシ消して 大きな花丸を書いた。
「宗方 昼休み 教科書とりに職員室に来いよ。」
担任の言葉が 非情に感じた。
とうとうこうして席をくっつけることもないのか…。
その時イスのところあった手を
冷たい手が握って 驚いた。
龍は何にもしてないよっていう顔で黒板を見てる。
握られた手と手が…よりによって
私が一番嫌いな教室という場所で 握り合った手。
ドキドキした。
一番後の席だから…龍の冷たい指は
私の手を弄んだ。
勉強にならないから……。
心は龍に寄り添っている・・・・・。
龍の声に 女子が散らばった。
乱暴に机にカバンを投げつけて 龍は美里を睨みつけた。
「お おはよう。」美里が決め顔で挨拶すると
「邪魔だ。」と龍が言った。
美里はおもしろくない顔をして慌てて席から離れた。
私は龍の顔を見れなかった。
普通・・・普通・・・
目が合ったら自分からニヤリとしてしまいそうで……。
調子こくなって くぎも刺されたし……。
「英語 単元テストするって 英語の教科書見せて一瞬。」
私は龍を見ないで教科書を渡した。
少しして教科書を返してきた。
『三時半に向こう側のコンビニんとこ。
読んだら消せよ。』
嬉しかった。
消しゴムでゴシゴシ消して 大きな花丸を書いた。
「宗方 昼休み 教科書とりに職員室に来いよ。」
担任の言葉が 非情に感じた。
とうとうこうして席をくっつけることもないのか…。
その時イスのところあった手を
冷たい手が握って 驚いた。
龍は何にもしてないよっていう顔で黒板を見てる。
握られた手と手が…よりによって
私が一番嫌いな教室という場所で 握り合った手。
ドキドキした。
一番後の席だから…龍の冷たい指は
私の手を弄んだ。
勉強にならないから……。
心は龍に寄り添っている・・・・・。