一途愛
不安
「美里…怒ってたね…。」

「ああ 俺ああいうの慣れてるから大丈夫。
自意識過剰なんだって……。」

「性格は悪いけど 女から見てもキレイだよ……。
顔もスタイルも……憧れるな……。」

「そっか?ああいうのは 中身がないから
すぐに飽きちゃうんだ。
おまえみたいに表情がたくさんあるのがいい。」


作戦成功……

「私の?私が男だったら美里みたいな子がいいと思う。」

「それは姫が経験不足だってことかな~~。」

「経験って…やっぱたくさんキレイな人と付き合ってきて…
飽きちゃったって言ってたものね。」

龍は悪戯っぽく目を丸くした。

「やばいやばい・・・ちょっと俺
調子に乗って言っちゃったんだって~~。」

「だって~~おねえさんもおばあちゃんも私のこと
今までいないタイプって言ってたもの。」

「う・・・・・・・
だから姫は…特別なんだって。
もう いいじゃん。今は 姫が好きなんだからさ。」

「不思議なの…。どうしてこんないじめられてて
デブでブスで…性格卑屈なのに…
龍が好きって言ってくれるのか……。」


「好きだから好きって言ってんだ。
おまえは俺の…運命だと思う。
一目ぼれは…初めてだった・・・・。
もうこれ以上言わない。俺だって恥ずかしいんだ。」

そう言うと立ち上がって
ルナを抱き上げた。

「ルナとルナタが…キューピットだもんな。」

嬉しかったけど…不安はやっぱとれなかった。
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