繋いだ手
善とのそこは、



日々の生活の中で、やらなければならない事や、



直視しなくちゃいけない現実…



何かに煽られるあたしを、

一休みさせてくれる、
とっても心地よい場所。



善と過ごす時間には、


愛とか、恋とか、



ちょっぴり面倒になってきているそれがない。



面倒になってるなんて



かっこいいこと言ったけど、

本当は


駆け引きのない安心感が



今のあたしには、ちょうどいい。



この感覚を大事にしたいなぁ…



一緒にいながら、思う、あたし。



今日のこれも、改めてという感じではなく、



次の休みは何しようか?って、



先週一緒に過ごした帰り道の時点で、


何気に交わされていた。




そして、さっき、遅刻のごめんを、



笑顔の下に隠した瞬間から、二人の(楽しい!)が今日も始まった。



「どうする?遠出?近場?」


行き先がなくても、


今決める気がなくても、



一応こんな、はしゃいだ会話を一通りして、



黒いワンボックスは宛てもないままに、走りだし、



ようやく待ち合わせの場所を後にした。
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