繋いだ手
善は、



「理央さんは、


なんでそんなに自由なの?


俺の知ってる周りの大人と違う」


と言う。


そんなの

意識したことないけれど、


学習したからだよ。


誰かの型にはめるんじゃなく、


自分らしく


うまく歩く方法


みつけたからだよ。







あたしは、


急いで時を刻んできた。






今になってみると、



やれること全部やんなきゃ!


って、


ちょっと

急ぎすぎたかもしれない。



善が


今、刻んでる季節(時)は、

あとになったら、

あの頃はよかった。


ど、一番懐かしむ


季節になるんじゃないかな…。




善の誉め言葉であろうそれに、


あたしは、



そう思ったけれど



「ありがとう♪(笑)」


だけ言って、


多くは語らなかった。







それにしても、


善は、


変な感覚のコだなぁ。


彼女のことや、


これから生きていく


人生の選択肢に


迷いがあって、


あたしに話しを聞いてくれる?


って聞いてくる、


職場の子達は、


今までたくさんいたし、 

飲み行ったり、

みんなで遊ぶ!

は、ある。




でも、


ここまで

あたしを必要としてくれる子は


今までにいなかったなぁ。
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