現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
美波が、嘘を言っている様子はない。


それは、全員が感じていた。


「要するに、暇だから俺達の相手してるって訳か?」


「うん、そうよ。人と話してた方が、時間が経つの早く感じるし」


「では、お前は本当に、ただのアルバイトなんだな?」


「だから、そうだって言ってるじゃん」


確認する様に訊ねた悟志に、当たり前という様に美波が答えた。


やはり、美波が嘘を言っている様子はなかった。


「では、このオルゴールの事は、何も聞いてないのか?」


流依が手にするオルゴールを一瞥しながら、悟志は美波へ訊ねる。


「うん、何も聞いてないよ。あっ!」


急に、美波が声を上げる。
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