現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
――バタンッ。


悟志が、幽霊屋敷の玄関のドアを開け放つ。


静まり返ったその場に、ドアが開く音は、やたらと響いた。


純輝は、少し肩を震わせている。


「よし、行くぞ」


「幽霊の相手は、京極に任せたぜ」


「ここに来るのは、これで最後にしたいね」


悟志、幹彦、流依が、口々に中へ入っていく。


すぐに、美波と沙織も続いた。
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