現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「恋愛魔曲のオルゴールだよ…」


静かな声で、流依が答えた。


理緒も、無言で頷く。


「え?これが!?」


純輝は驚いた様な顔をして、まじまじとオルゴールを見詰めた。


「間違いないよ。昨日、それを占い師からもらうところを、私達も見たんだからさ」


流依が言った時、急に理緒が身体を震わせた。


「理緒。どうしたんだい?」


流依が不思議そうに訊ねると、理緒は俯いて唇を震わせながら口を開いた。


「も、もしかして…、オ、オルゴールが…、ふ、二人を、こ、殺したのかなぁ…?」


「え?」


「オルゴールが…?」


流依も純輝も、理緒の言葉に呆然とした。
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